製品情報

PRODUCT

PRODUCT製品

PARTICLE BOARD

ENボードが製造する木質材料「パーティクルボード」のご紹介

FEATURE特徴

木質材料「パーティクルボード」

パーティクルボードは木材の細片やチップを固めて作られる木質材料の一種で、パーティクル「particle」の意味である「小片・細片・粒子」の通り木材を細かいチップに分解し、それを加熱圧縮し製造します。

パーティクルボードの材料には建物の解体時などに出る不要になった木材などが使用されており、また大きさや強度などの作り込みも細かく設計が可能な環境に優しく利便性も兼ね備えた木質材料です。

パーティクルボードの主な特徴

  • 廃材を利用することができるため環境に優しい
  • 材質が均一であるため反りや割れが少ない
  • 厚さや大きさを自由に作り込みができる
  • 遮音性、断熱性に優れている

USAGE用途

日常に溶け込むパーティクルボード

パーティクルボードは日常生活に溶け込んだ身近な木質材料です。
壁や天井等の建築材や家具など、パーティクルボードの特製を活かした製品は私たちの身の回りに非常に多くあります。

PLANT

ENボード設備と製造工程の紹介

PROCESS工程

ENボードの工場内設備をパーティクルボードの製造工程に合わせてご紹介いたします。

①木材チップの計量

木材チップの計量はこちらの計量棟で行います。地面の白い鉄板の上に木材チップを積載したトレーラーが乗ると、トレーラーの重量を差し引いて、自動的に木材チップの重量が計算されます。

②木材チップの保管

計量を終えた木材チップは、いったんこの倉庫内に備蓄されます。
ENボードの生産能力をフル活用するために常時膨大な量の木材チップをストックしています。

③木材チップのふるいわけ

木材チップに含まれる金属や砂、石などの異物を除去します。
コンベヤで隣の建物の上部まで運び、パーティクルボードの原材料として適しているか、ふるい分けを行います。
ふるい分けで発生する細かい粉塵は集塵機(バグフィルター)で除去します。

④フレーカーで大きさの調整

③のふるい分けでパーティクルボード向けに選別された木材チップは、フレーカーという機械に通して適度な大きさに揃えます。

⑤バイオマスボイラーで乾燥・圧締

こちらの巨大な設備は、環境に配慮した化石燃料(重油)を用いないバイオマスボイラーです。蒸気を作ると同時に油も熱しています。蒸気は木材チップを乾燥させるドライヤーに、また油はパーティクルボードを圧締する連続プレスの熱源に利用されます。

⑥チップサイロに一時ストック

⑤で乾燥工程を経た木材チップは、その後さらに異物除去等の工程を経て、画像 のチップサイロに一時ストックされます。

⑦接着材を塗布しプレス

こちらがパーティクルボード生産の心臓部であり、ラインの長さは47mとわが国最長を誇ります。
この画像2階にはライン全体を見渡せるオペレーションセンターがあり、ここですべての生産設備をコントロールします。

⑧プレスしたパーティクルボードの冷却

連続プレスを通過したばかりのパーティクルボードは、かなりの熱を帯びています。そのため画像建物内の巨大なクーリングターナーに通すことで冷却します。

⑨パーティクルボードの最終仕上げ

表面を平滑にするためのサンダーや、ご注文に応じて寸法決めを行うためのマルチカットソーなどでパーティクルボードの最終仕上げを行います。

⑩生産したパーティクルボードの保管

生産したパーティクルボードは画像の保管倉庫および製品積み込み場で保管します。大きく屋根が張り出しており、また大型トラックやトレーラーが数台駐機することができる広さがあるため、天候を気にせず、効率よく製品を出荷できることができます。

PRODUCTION CYCLE

パーティクルボードの生産サイクル

循環型社会に貢献する
生産サイクル工程

解体

木材・木質製品には寿命があります。やがてその役割を終え、最終的に解体されますが、それで終わりというわけではありません。

再資源化(木材チップ)

解体された木材・木質製品は破砕され、細かい石や金属などの異物が取り除かれて、いったん木材チップになります。

サーマルリサイクル

選別した木材チップのうち、パーティクルボードの原材料に向かないものはバイオマスボイラーの燃料として利用されます。

マテリアルリサイクル

再資源化してパーティクルボードに適した木材チップは、製造工程を経て再びパーティクルボードとして生まれ変わります。

製品活用

生まれ変わったパーティクルボードは家具・建築材料など様々に形を変え「炭素の貯蔵庫」として私たちの身の回りで活躍します。

ECO FRIENDLY環境への取組

CO₂削減

木質廃材を燃やさず再資源化し製造するパーティクルボードは、木材の燃焼により発生する二酸化炭素(CO₂)の増大を最小限に抑えることができます。

木質資源の循環

マテリアルリサイクルが可能なパーティクルボードの製造を通し貴重な森林資源の有効活用を行い、木質資源の枯渇や廃木材処理の問題解決に貢献します。

VOC対策

シックハウス症候群や化学物質過敏症などの健康被害を引き起こすVOC。私達はこれらVOC物質の使用を限りなく抑えた製品開発に務めています。